[本] プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

資本主義の生誕へのピューリタニズムの関りを究明した歴史的著作、だそうだ。本編は難解で読むのを断念…トホホ。いつか読む日も来るのだろうか。

巻末に40ページ弱ある訳者解説は非常にわかりやすく簡潔にまとめられており、こちらはすんなりと読めた。もちろん所詮解説なので例えばプロテスタンティズムの世俗内的禁欲の枠組みから資本主義への移行がいかにして可能であったかといった本質的な部分の詳細に関しては省略されているがポインタはしっかりと提示されているので今後本編を読むときにも参考になるはず。


余談だがasin:4797670312に資本主義の解説として本書がでてくる。その内容はこの訳者解説とほぼ同様である。内容的に似ているだけでなく、日本の勤労思想(?)の例として双方とも二宮尊徳を挙げているところを見ると小室氏はこの訳者解説を下敷にして件の資本主義解説を書いたのかなと想像される。(ちなみにasin:4797670312には参考文献が記載されてない)

余談ついでに少し前にこんな本

が発売されて結構な議論になったようだ。自分もこの本を少し読んでみたが冒頭での著者とその妻とのやりとりが生理的に受けつけず断念。いや、そういう態度ってダメだとはおもうんだけどね…。