[本] プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
- 作者: マックスヴェーバー,大塚久雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1989/01/17
- メディア: 文庫
- 購入: 19人 クリック: 289回
- この商品を含むブログ (260件) を見る
巻末に40ページ弱ある訳者解説は非常にわかりやすく簡潔にまとめられており、こちらはすんなりと読めた。もちろん所詮解説なので例えばプロテスタンティズムの世俗内的禁欲の枠組みから資本主義への移行がいかにして可能であったかといった本質的な部分の詳細に関しては省略されているがポインタはしっかりと提示されているので今後本編を読むときにも参考になるはず。
余談だがasin:4797670312に資本主義の解説として本書がでてくる。その内容はこの訳者解説とほぼ同様である。内容的に似ているだけでなく、日本の勤労思想(?)の例として双方とも二宮尊徳を挙げているところを見ると小室氏はこの訳者解説を下敷にして件の資本主義解説を書いたのかなと想像される。(ちなみにasin:4797670312には参考文献が記載されてない)
余談ついでに少し前にこんな本
マックス・ヴェーバーの犯罪―『倫理』論文における資料操作の詐術と「知的誠実性」の崩壊 (MINERVA人文・社会科学叢書)
- 作者: 羽入辰郎
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2002/09/01
- メディア: 単行本
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (13件) を見る