[本] 祈りの海

祈りの海 (ハヤカワ文庫SF)

祈りの海 (ハヤカワ文庫SF)

ようやく読了。短編集なのだが時間をかけてぼちぼち読んでたのでもう最初のほうの作品おぼえてない(笑
表題作「祈りの海」は宗教と科学のあいだで揺れ動く主人公の半生が遠い未来、別の星という舞台であざやかに描きだされており面白かった。
作品の主題とはあんまり関係ないけど「橋」の描写にはビビった。


他に気になった作品というと「誘拐」だろうか。何を誘拐されたかがこの作品のオチなのでここでは書かないが、「それ」を誘拐されたとき人はどのように感じるのかというのは恐しくも興味深くはある。
もしかしたら生きている間に「それ」を誘拐されてしまう日がくるかもしれないのだが、そのとき自分はどうするのだろうか。身代金を払うにしてもいくらまで払うのかというのもまた不謹慎(?)ながら興味深い問題だなぁ。


次はこいつを読む予定。

順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

「誘拐」と微妙にリンクしてたりする。