[本] 戦争の常識
- 作者: 鍛冶俊樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/02/18
- メディア: 新書
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まずは書名に難癖をつけたい。
本書は第一章が国防の常識と題し、近年の国際情勢と軍事のかかわりを著者の視点から簡単に解説し、第二章以降は陸軍、海軍、空軍等々軍隊の組織や装備の解説とそれに関連したトリビアの紹介という構成となっている。
これではまったくダメとはいわないが「戦争の常識」という題名を冠するのは少し無理がある気がする。「軍隊の常識」や「軍事の常識」といった書名のほうがまだしっくりくると思う。
内容的には軍という組織の概略を知るには便利な一冊だとおもう。オビに「ニュースが身近になります」とあるのもうなずける。新書でページ数も限られているため、この本にでてくるような話はトリビア的なものを除けば大概Wikipedia等で検索すればすぐにみつかるのだが、それでもある程度まとまったものが本のかたちで手元にあるのはありがたい。
あとトリビア的小話の方はおもしろい話もあるのだがどうも真偽があやしい(少くとも自分には判断がつかない)話もあったりなんかするのがなんとも…。